日本人怖い?
いつものように会話の授業を受けていたときの話です。フィリピンの歴史の話を先生が聞かせてくれていたところ唐突に、「フィリピン人の中には本当に日本人のことが嫌いな人がいる」と先生が切り出しました。一瞬、日本語には無いかなり直接的な表現に「???」となった私ですが、続けて先生が「私の両親、特に祖父母は日本人を酷く恐れている」とおっしゃいました。私は歴史が得意ではありませんでしたが、日本とフィリピンの間に昔何があったかぐらいは知っていたので、先生が何故こんなことを言い出したかの理由ぐらいは察することはできました。分かっていながらも自己完結するわけにはいかずなぜと問いかけたところ、やはり昔の戦争が関係していました。そして先生は我々が教科書で見たフィルターの掛けられた歴史ではなく、実際に日本軍がフィリピン人に対してどういったことを行ったのかをフィリピン人の視点から如実に語ってくれました。私は、何となく日本が昔悪いことをした程度の認識しかもっていませんでしたし、今までこういった形で外国の方々からお話を直接いただくような経験もしていなかったので、この話に正直かなりのショックを受けました。また私は、日本は安全で、戦争を嫌い、平和の象徴といったイメージを描いていて、当然世界も日本のことをそうやって見ているのだろうと勝手な考えをもっていました。ですからこの話を聞いて、自分が描く日本のイメージと他国の人がもつ日本へのイメージのギャップに驚きました。そして先生はこうも語りました。「私も、日本人学生である亀が来ることを聞いたときは正直かなり不安だった。私も少なからず両親の影響を受けているために、日本人に対して良い印象はもっておらず、日本人=横暴だという程度にしか考えていなかった。ただ、実際に目で見て話して君はそんな人間じゃないと分かった。」と。私はそういってくれた事をうれしく思うと同時に、先生の述べたことに対して意見を、私の考えを伝えたいと、そのとき強く思いました。
確かに、日本軍はフィリピンの方々に対して非道の数々を行いました。ですが、ここで全ての日本人=非道だといった考えになってしまうのは何とも悲しいと思いました。大半の日本人は、一部の軍部を牛耳っていた人間に従わざるを得ず、戦争など行いたくなくとも、周りがそうさせたケースも多くあったとでしょう。ただ、やはりフィリピンの方々がそういった考えに行き着くのは至極当然でもあります・・。他に判断材料がありませんし、接した日本人と言えば、軍人だけ、そんな中で日本人の中にも良い人がいるなどという風に誰が考えれるでしょうか?私であれば心底嫌ってしまうかもしれません。
だからこそこうやってコミュニケーションをとる事によってよりよくお互いを理解する必要があるのではないかと思います。
私は必死にたどたどしい英語で伝えようとしました。幸い、先生も理解してくれ、「もちろん一部の人間だけで、全てのフィリピン人が日本人を恐れているわけではないよ。時代は変わってきている。いつまでも過去に振り回されるのは、私もごめんだしね。」とフォローをいれてくれました。私たちには幸いなことにこうやってコミュニケーションをとれるツール、言葉があります。このとき、言葉(英語)って素晴らしいなと思った亀でした。
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